高台寺編2 この東山の地に20m級の巨人が・・・

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↑ ゆっくり休息した開山堂を後にして、木の廊下を進んだ。
あたりはゆっくりと暗くなってきて、ライトアップされた両側の池が美しい。

建物や庭からさらに山側に進むと、さらに暗くなってきて、
筆者は、入り口の提灯で目立っていた、一つ目小僧やからかさ小僧などが出現しないか
警戒を怠らなかった。

そして、さらに山側に進み階段を上っていくと、

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↑ひっそりと佇む、茶室を発見した。
下院段を上ってさらに高いところに建立されているので、中から景色を見ながらの
お茶は格別な味がするだろう。
しかし、中には入れないようで残念だった。

その後は上には建物らしい建物がなく、
眼下に竹林が拡がるのみである、

この竹林を抜けると、出口へと続くのが見えて、
幾分安心感とともに、歩を進めていた。

外の階段や、竹林も見事で、
竹がサワサワと重なり合う音が実にここちよかった・・・・のだが。

筆者は竹林の外にとんでもない存在を発見して、
その場に立ち尽くしてしまった。

それは・・・

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↑高台寺の林のすき間から、20mは軽く超えている、巨人を発見したのである。

京都の地は、古くから、ウォール盆地に囲まれており、
いかに巨大な巨人と言えども、その山を越えて、
京都市内に入れなかったと推測される。

しかし、この巨人は、そんな障害をものともせずに、
この京の高台寺のすぐそばまで進撃していたのだ。

私は、自分が目にしたものを信じることができず、
その場で、しばらくの間、巨人を凝視するしかなかった。

そして、数分。

今のところ、この巨人が動く気配は、なさそうだ。
この巨人が、目を閉じていて、穏やかさそうな顔をしている、
「眠りの巨人」であるということは不幸中の幸いである。

だが、油断は大敵である。
この20mを超える巨人を起こしてしまったら、
尋常ではないことがわが身にふりかかろう。

決して、起こしてはならぬ。

筆者は、忍び足で、そっと、その竹林を抜けたのである。

【高台寺編 全記録】
高台寺編1 靴を脱いでゆったり庭を鑑賞できる至福の場所『開山堂』
高台寺編2 この東山の地に20m級の巨人が・・・

【公式ホームページ】
鷲峰山 高台寺

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