天龍寺 曹源池庭園編2 庭の中の庭の怪

曹源池庭園の先の順路を進んでいると、突如、建物の廊下が現れた。

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↑その廊下を見たとたん、私は、軽くめまいがした。
なんと、この庭園の中にまた小さな庭があるのである。

筆者は小さな庭の中にも、また小さな小さな庭があるのではあるまいか。
そして、その小さな小さな庭の中にも・・・、
という空想にとらわれて、しばらくその場を動くことができなかった。

なんとか、気を取り直し、歩を進めることにした。

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↑先に進むと、今が紅葉のピークと思われる木々の両脇に立ち並ぶ、小道になっており、
赤や黄色の美しい葉が木々に生い茂っているだけでなく、
地面も多いつくしていて、上を見ても下を見ても美しい紅葉が目に飛び込んでくる。

「通」は、地面の紅葉も楽しんでこそ「通」だ。

落ち葉の美しさにも目を凝らしながら進んでいると、
筆者は、また、目にしてはならないものを目にしてしまったのである。

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↑小さい池の上にある長い灰色の筒が残されていたのだ。
これは、何者かが、昨夜、この庭園にて、「流しそうめん」をした筒だと推測される。
このようなところに留まっていることは、危険であり、
私は足早にその場を後にした。

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↑そのまま庭園をずっと進んだところに、ひっそりと佇む料理店が出現。
 天龍寺直営 精進料理店「篩月(しげつ)という店だそうだ。
 この美しい庭を見ながらの食事なら、さぞかし美味しいだろう。

しかし、まだ「流しそうめん」を食していたであろう者達が
この近くに紛れ込んでいるかもしれぬ。
それを考えると、筆者はここで長居をする勇気を持てなかったのである。
すこすことその場を立ち去ることにした。

そして、しばらく歩くと、
この天龍寺 曹源池庭園から脱出に成功。

美しい庭の鑑賞と不可思議な体験を経て、
この天龍寺 曹源池庭園の冒険を終えることができたのは、
不幸中の幸いである。

貴殿が紅葉の季節にこの曹源池庭園を鑑賞される際は、
やはり、コート、帽子、マフラーなどの防寒をしっかりされることを
オススメする。

それら防寒を万全にすることで、寒い中でも、
荘厳な曹源池庭園の景色を楽しむことができるからである。

筆者のようにやや薄着で庭園に入ってしまうと、
寒さが身に染みて、早く出ようという想いの方が強くなってしまうので、
その点注意されたし。

天龍寺 曹源池庭園編 - 終わり –

【天龍寺 曹源池庭園編 全記録】
天龍寺 曹源池庭園編1 11月下旬が見頃!嵐山の紅葉と調和する庭園
天龍寺 曹源池庭園編2 庭の中の庭の怪

【公式ホームページ】
天龍寺 公式ホームページ

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