神苑の庭園内のコスモスの周りを優雅に舞う蝶に見とれて、
この神苑の静けさをしばらくの間、満喫して、
気分も新たに、さらに先へと進み始めた時、
草木の間にただならぬモノを目にすることになる。
↑ この水が残っている陶器は、何者かが、この神苑にて、鍋パーティをした後ではあるまいか!
この平安神宮の隠されたる庭にて、夜な夜な、鍋パーティに興じる者達を想像するだけで、
身震いが止まらず、筆者は足早にその場を去るしかなかった。
しかし、困ったことに、この手の恐怖は続くものである。
筆者がこの鍋から逃げるように、歩を進めてすぐのところで、
目を疑う生命体に遭遇したのだ。
これを見た時は、筆者は、己の目を激しく疑った。
そう、あの地中に埋まって育つはずの玉ねぎの実が何個もむき出しになって宙に浮いていたのだ。
そして、その宙に浮いた玉ねぎを青ネギにあたる葉の部分で支えているその不可思議な姿に、
身の毛がよだつ思いがした。
こんなことがあってよいものだろうか。
この神苑では、今の人類の科学力では到底解明できない、神秘の力が働いているのだ。
そう思わずにはいられなかった。
貴殿が、もしもこのような不思議に耐えられるなら、
後々の語り草のために、このフライングオニオンを目撃しておくのもよかろう。
私は、この神秘に対して、それ以上の詮索はせず、
さらに、先へと進んだ。
その選択が正しかったのか、しばらくの間は心落ち着く散策を続けることができた。
そう、「しばらくの間」は心を落ち着けることができたのである・・・。
~つづく~
【平安神宮編 全記録】
平安神宮編1 20m級の巨人が来ても恐れるに足りぬ! 巨大鳥居
平安神宮編2 緑と赤のノコノコカラーが美しいご社殿
平安神宮編3 国指定名勝 「神苑」への突入開始
平安神宮編4 「神苑」で突如あらわれる、謎の電車に絶句
平安神宮編5 神秘の生命体「フライングオニオン」との遭遇
平安神宮編6 池ポチャ危険!臥龍橋
平安神宮編7 怪鳥「白サギ」の規律破りに驚愕す
平安神宮編8 最後の試練、泰平閣の上の住居
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